【AWS】 VPC それから AZ とは何か

勉強した内容をまとめた自分用のメモ。

AZ

VPC を理解するためには AZ の理解が必要なので、まずは AZ についてまとめる

端的に言うと・・・

名称役割
データセンタハードが実際に置かれている物理的な施設、または施設群
AZ1つ以上のデータセンタで構成される単位。ap-northeast-1aa がAZ を表す
Region2つ以上のAZで成り立つグループ。ap-northeast-1aap-northeast-1 がリージョンを表す
Transit CernterAZ と 外部AZネットワーク の接続ポイント

つまり、言い換えると

  • Region 内に 複数の AZ があり
  • AZ 内 に複数のデータセンタがある

ということになる。

その他の用語

名称意味
Equinixデータセンタの保有・リース・関連サービスを行う多国籍企業。東京都内にも複数のデータセンタを保持している。

アベイラベリティーゾーン(Ableability Zone)

擬似的に複数データセンタ構成(国内DR構成)を取ることができる仕組み。

  • DR(Disaster Recovery):直訳は「災害復旧」。天災・テロ・不正侵入などの災害に備えたシステムや体制のこと。

東京リージョンは、以下の4つのAZから成り立っている。

  • ap-northeast-1a
  • ap-northeast-1b
  • ap-northeast-1c
  • ap-northeast-1d

バージニア北部リージョンでは、以下の6つのAZから成り立っている。(つまり、リージョンごとにAZの数は異なるということ)

  • us-east-1a
  • us-east-1c
  • us-east-1b
  • us-east-1e
  • us-east-1d
  • us-east-1f

一般的な Web server + DB server の構成をとる場合、以下のように複数のAZに分散させることで可用性・耐障害性を高めることができる。

  • AZ1(ap-northeast-1a)
    • Web server 1
    • DB master
  • AZ2(ap-northeast-1b)
    • Web server 2
    • DB slave

なお、 東京には 4つの AZ があり、 それぞれ a〜d の4つのAZ名が与えられているが、各AWSアカウントごとに a / b / c / d のAZ名が指している 具体的なAZ は異なる。つまり、私のAWSアカウントでは ap-northeast-1a は 千葉県にあるデータセンタだったとしても、 他の人のAWSアカウントでは ap-northeast-1a は東京都品川区のデータセンタかもしれない。

一方で、AZ を一意に特定する識別子として、 AZ ID というものがある。 つまり、アカウントを跨いでも具体的に同じAZを指しているかどうかを判断するためには、 AZ ID を確認すれば良い、ということである。

VPC

概要

Virtual Private Cloud。名前の通り、AWSのパブリッククラウド内に、論理的に分離したネットワークを構築するサービスのこと。 これを利用することにより、インターネットに接続する必要のない 社内システム等を、セキュリティを保ったままクラウド上(AWS上)で稼働させることができる。

  • 任意のプライベートアドレスで、以下のようなことが可能
    • ネットワークの作成
    • サブネットマスクによる分割
  • オンプレミスと同等の DMZセグメント や 内部セグメント(Trusted領域) といった構成を実現することも可能。
  • インターネットゲートウェイ を利用することで、 VPC と インターネット間の通信も可能になる。
  • VPNゲートウェイ を作成し、既存のデータセンターや社内ネットワークに 専用線やVPNで接続することも可能。

S3 や CloudFront などは AWSネットワークに置かれるのに対し、EC2 や RDS は VPC に置かれる。

デフォルトVPC と カスタムVPC

AWSアカウントを開設すると、あらかじめ デフォルトVPCが作成されている。(私のアカウントの一例)

AZ nameIPAZ ID
ap-northeast-1c172.31.0.0/20apne1-az1
ap-northeast-1d172.31.16.0/20apne1-az2
ap-northeast-1a172.31.32.0/20apne1-az4

ENI(Elastic Network Interface/ネットワークインターフェース)

従来の物理サーバの時代に利用されていた NIC(Network Interface Card)と同じ役割を果たすもの。

ENIにはIPアドレスやMacアドレス、セキュリティグループなどの設定を登録することができる。そして、このENIをインスタンスに取り付け・取り外しを行うことできる。

つまり、複数の設定を保持した状態を柔軟に使いまわすことが可能になり、メンテナンス時や障害発生時に、ネットワークに関する設定一式(Private / Elastic IPアドレス、Macアドレスなど)を待機系のほうに引き継ぐことができる。

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